#気候変動

食卓の上により良い未来を

なぜスローフードが、気候変動を懸念しているのでしょう?
気候変動の影響が、日常生活に現れてきています。氷河の融解、河川の干ばつ、猛暑、強力な台風や竜巻の増加など、日々私たちはその影響を体験しています。それなのに私たちの多くは未だに遠くの抽象的な問題で、日常の行動である食とは無関係だと感じています。このことが、スローフードにとってこれまで以上に重要な問題である理由なのです。
現行の産業用の食料生産システムは、最大の犯人のひとりです。農業等に使用される土地は地球上の1/4のCO2を排出しています(IPCC)。このうち2/3が家畜の生産に関連した土地です。

同時に、農業、特に小規模農家は気候変動の第一の犠牲者でもあります。繰り返される集中豪雨や、壊滅的な干ばつに対処したり、家畜のためにかなりの長距離を移動して水を得たりしなければなりません。海面上昇は、漁業コミュニティの生存を脅かし、海水の酸性化は生き物の敵となり、私たちは毎日、生物多様性が失われていく様や止められない砂漠化を目の当たりにしています。

日常の買い物に何らかの変化をつけることから始めて、私たちの1人1人が違いを生むことができます。私たちの行動一つ一つがうねりとなり、政府や世論を動かすことができ、地球が切実に必要とする方向に舵をとることができます。