#生物多様性

生物多様性から、はじめよう

スローフードは設立当初から、生物多様性の保護を戦略の中心に据えてきました。
イギリスのエスター大学は地球が6回目の大量絶滅の危機に瀕していると宣言しました(5億5500万年前、恐竜は姿を消しました)。その原因は、歴史上初めて、人類の責任となります。
人間は熱帯雨林を破壊し続け、土地をセメントで固め、化学農薬と肥料で水と土壌を汚染し、海にプラスチックを蓄積します。そして、彼らは地球の最後の守護人、つまり、脆弱な自然の均衡を理解し尊重する小規模農家、牧畜民、漁師の疎外を主張しています。
生物多様性がなくなると、私たちの食物はどうなるのでしょうか。野生の動植物とともに、牛乳や肉用に選択された人や動物の品種によって栽培化された多くの植物も姿を消します。 FAOによると、食用植物品種の75%が、二度と取り戻せなくなっていると言われています。米国では、この数字は95%です。今日、世界の食品の60%は小麦、米、トウモロコシの3つの穀物に基づいています。かつてインドと中国で栽培されていた農家が選んだ数千の米品種やメキシコで栽培された数千のトウモロコシではなく、少数の多国籍企業が農家に選んで販売した数少ないハイブリッド品種で成り立っています。
スローフードが世界中の生物多様性を保護するプロジェクトを実施しているのはこのためです。スローフードは、家畜化された生物多様性の豊かさを守るために、絶滅の危機に瀕している植物、動物、食品(パン、チーズ、塩漬け肉など)を収集する味の箱船を作りました。味の箱は製品のカタログですが、食品生産者を直接巻き込むイニシアチブ、プレシディオを開始しました。伝統的な食品(箱舟製品)、伝統的な技術(漁法、農業、食品加工、栽培など)、農村景観、または生態系を保護するための具体的な行動を取るプロジェクトです。
生物多様性を保護し、宣伝し、促進するために、家族、コミュニティ、または学校が栽培できるスローフードガーデンのプロジェクトも推進しています。