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国内イベント
  • ”八丁味噌”の名前が使えなくなる? 〜GI(地理的表示)制度について考える〜 かたつむりアカデミー 2022年7月

    日時
    2022年07月28日
    19:30 - 21:00
    場所
    zoom
    概要

    愛知県岡崎市八帖(はっちょう)町。徳川家康が生まれた岡崎城から西へ八丁(約870m)の距離にあることから名付けられた地名です。そして「八丁味噌」という伝統食品は、この八帖町で400年以上前に誕生し、以来「八丁味噌」をつくり続けてきたのが、カクキュー(正式名称:合資会社 八丁味噌)とまるや八丁味噌(以下、まるや)との2社です。

    そんな八丁味噌をめぐって、今、GI制度(Geographical Indication:地理的表示)に関する問題が起きています。

    「特定の生産者による伝統的な製造方法などの人的要因、産地特有の気候や土壌などといった自然的要因が、産品の特性と結びつき、産品の品質や社会的評価が確立している名称の表示をいい、これらの産品の名称(地理的表示)を知的財産として登録し、地域の共有財産として保護する制度」としているGI制度。

    しかし、カクキューとまるやで構成された「八丁味噌協同組合」のGI申請は受理されず、申請を取り下げた直後に、「愛知県味噌溜醤油工業組合」によって申請された物が登録されています。2社は同組合に参加していないため、2026年には「商品に『八丁味噌』という名称を使用できなくなる」という問題にまで、直面しています。370年以上八丁味噌を作り続けてきた生産者が、八丁味噌と名乗れなくなる・・・

    2017年に端を発したこの問題は現在も解決しておらず、今年に入ってからも、生産者が国を相手どっての訴訟にまで発展しています。

    八丁味噌のみならず、同じように、小規模で脈々と受け継がれてきたローカルフードを、ブランドや経済効果の側面だけでなく、多面的に守り続けていくために私たちができることは、知ること、伝えること、対話をすること、声をあげることです。

    経緯を学び、私たち一人ひとりが何ができるか、共に学び考える時間にしましょう。

    概要
    ◯日時
    7月28日(木)19:30〜21:00(10分前からzoomを開場します)

    ◯参加費
    一般:500円
    スローフード会員(支部会員・コミュニティ会員・かたつむりの会):無料

    ◯場所
    zoomにてオンライン開催(お申し込みいただいた方にリンクをお送りします)

    ◯お申し込み
    Peatixページよりお申し込みください。
    https://ka-hacchomiso.peatix.com/

    ◯講師プロフィール
    野村健治さん(カクキュー八丁味噌 企画室)
    合資会社八丁味噌(屋号:カクキュー) 企画室長兼品質管理部長。名城大学農学部 農芸化学化卒業後、H10年3月 合資会社 八丁味噌に入社。醸造現場を経験した後、品質管理部へ配属。 ISO9000シリーズ取得に伴う基準書作成の他、オーガニック認証のルール作成と維持管理に関わる等の経験をしたのち、広報および新商品開発などを行う企画室へ。 その後平成29年に品質管理部長を兼務。2021 年には食品安全の国際規格である FSSC22000を取得。

    ◯主催・お問い合わせ:一般社団法人 日本スローフード協会
    info*slowfood-nippon.jp(*を@に変換してお送りください)