世界のスローフード運動を周れ!インターンレポート①
2018年1月から、トビタテ!留学JAPANの制度を活用して、早稲田大学3年生でSlow Food Youth Network 東京所属の長川優基君が世界中のスローフードのオフィスでインターンをして回っています。
現地の様子、スローフードの活動内容等を、数度に分けてレポートしてもらう予定です。
1カ国目、まず初めに訪れているのはウガンダです。これからのレポートも楽しみですね!
こんにちは!
SFYN東京に所属しています、早稲田大学3年の長川優基です。
今、僕はスローフードのインターンでアフリカのウガンダに来ています!!
Slow Food Ugandaの方々に受け入れてもらい、現地で活動をしています。
写真①:Slow Food Ugandaのコミュニティガーデンの農家メンバー
ウガンダは赤道の真下に位置する国なのでさぞかし暑いのかと思いきや、とても快適な気候なのです。
国土が平均1,200メートルの高地にあり、年間の平均気温も21〜23度で寒暖差が少なく、世界でも屈指の快適な気候の国のようです。
また、ビクトリア湖を抱える国の一つでもあることから、魚食の文化が根付いており、ナイルパーチやティラピアなどの淡水魚を日常的に食べています。しかし、日本のように生で魚を食べようとすると一発でアウトのようです…
彼らにとっては『日本人=魚を食べる人たち』というイメージのようで、ご飯何食べようか?ってなると、必ず魚食べたい?って聞いてくれます。笑
写真②:魚の露店で巨大な包丁でナイルパーチを捌いてる様子
そんな彼らの主食なのですが、実はたくさんあるみたいなんです!
日本人の主食と言えば、お米と誰しも答えると思いますが、ウガンダ人にとっての主食は、バナナ(特に調理用バナナのマトケ)・ポショ(とうもろこしの粉を湯で練ったもの)・キャッサバ・さつまいも・かぼちゃ・ライスなどなど、炭水化物盛りだくさんという感じです。
写真③右からマトケ・パンプキン・ヤム・ポテト・ポショ・ポテト・ライス・キャッサバ(中央)
基本的にレストランでご飯を食べると、写真のように何種類かの主食が一つのプレートで来て、それらに味をつけて食べるために魚や肉などが入ったスープ系のプレートがもう一皿ついてくるという感じです。
この炭水化物プレートがかなりボリューミーでいつも食べきるのに苦労します…
写真④:主食のプレートとチキントマトスープ
さて、ウガンダの農業についてですが、ウガンダでは人口の8割が農村部に住んでおり、就労人口の7割が農業ということで、国の経済を支える主要な産業です。その中でも主要な作物はバナナとコーヒーのようです。バナナについてはなんと58種類の品種を生産しているそうです。コーヒーはウガンダの輸出を支えるメインの品目です。
しかし、農業における問題も多く抱えているようです。特に近年、中国やインドの巨大資本による農地の買上・モノカルチャー開発(単一栽培)が進み、農民が追い出されてしまうという現象が起きているそうです。現地のスローフードはこの課題に立ち向かうため、『LET’S EXPOSE LAND GRABBING』というキャンペーンを今週から始めました。他にも『10,000 Gardens in Africa』というアフリカに10,000個の菜園を作ろうというプロジェクトや『Earth Market』というスローフードの理念に共感する生産者と共に運営するファーマーズマーケットのプロジェクトなど非常に活発に活動しています。
写真⑤:LAND GRABBINGキャンペーンの写真
http://www.slowfooduganda.org/index.php/2018/01/08/land-grabbing-uganda/
写真⑥:LAND GRABBINGキャンペーンで農村に行って生物多様性や栄養、土地の重要性について講義
写真⑦:EARTH MARKETの様子
これら現地でのプロジェクトについても今後詳しく紹介していきますので、ぜひお楽しみにしていてください!
長川
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