【スローフードが1996年から行なっているメインのプロジェクト、味の箱船に5000番目の食品がリストアップされます!】

2019/2/8

スローフードが大切に続けてきた、「味の箱船」プロジェクト。世界中で消えてしまいそうな伝統食、伝統知を文字に起こして貯めておく、いわゆる「絶滅危惧食品リスト」です。
そのリストに、記念すべき5000番目の食品がリストアップされました。

記念すべき5000個目のアルカとなったのは、「ブルキナ・ファソのタポアハチミツ」です。このハチミツは、ブルキナ・ファソの先住民族であるグルマンチェ族固有のもの。

このハチミツを5000個目にしたのには、ブルキナ・ファソのグルマンチェ族が暮らすこの地域に対して注目を集めたいという意図があります。

現在ブルキナ・ファソは、テロの脅威によって人々が不安な日々を送っています。
2月2、3日と、「テッラ・マードレ ブルキナ・ファソ」が開催されましたが、外国からのスローフードのメンバーやスタッフは、渡航することができず欠席を余儀なくされました。

このイベントの実現は簡単なものではありませんでしたが、「おいしい・きれい・ただしい食を発信することを通して平和を示すことができる」と、「テッラ・マードレ ブルキナ・ファソ」が開催に至ったのです。

そして、蜂というのは、気候変動や汚染の被害を真っ先に被る生き物です。その、環境的・政治的な象徴な意味も込めて、タポアハチミツが5000個目に選ばれたのです。

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