≪地球を癒す智慧、繋がり、そして祈り≫

2019/10/30

Indigenous Terra Madore Asia-Pan Pacific in Ainu mosir ~先住民族テッラマードレ アジア・環太平洋inアイヌモシリ~ 開催報告と御礼
ご参加・ご尽力くださった皆さま
心を寄せてくださった皆さまへ

2019年10月11日、かつてない規模の台風が到来するという危機感せまる中で開幕した「先住民族テッラマードレ アジア・環太平洋inアイヌモシリ」。
嵐の直前にアイヌモシリの地に降り立つことができた、27ヵ国の先住民族たちは4日間の会期中、毎朝「祈り」をもって一日のはじまりを迎えていました。
母なる大地へ、父なる天空へ、
大いなる自然へ、智慧深き祖先へ
私たちの命がいま、ここにあることへの感謝
それぞれの言葉で、それぞれの想いと願いを
心と魂を込めて分かち合いながら
いま、すぐに、わたしたちが取り組まなければならないこと
わたしたちが、いま、すぐに動かなければ
滅びゆくものたちの声に耳を澄ませ
それぞれの智慧と、各々の経験と体験を
力と熱を込めて話し合い続けた4日間。
失われつつある食の伝統
失われつつある人のつながり
失われつつある命の循環
傷つけられてきた地球の姿
それらを癒し、回復するために必要な叡知が
宝石のように光りちりばめられた分科会・ワークショップの数々でした。
また、その叡知を行動の糧とし、次世代に繋ぐための
ユースプログラムの存在と若きメンバーたちの表情からは
これからの地球を守り食文化を産み育てていく担い手としての、
クリエイティブでユニークな力強さが溢れ出ていました。

最終日、一人一人のメンバーは
自分たちの地に戻った後の次なるアクションを記し、
お互いにエールを贈りあいました。
そして、全員で織りなした「Prayer(祈り)」の宣言文は、各先住民族の言語に訳された後、一冊のブックレットにまとめられます。

度重なる災害を前にして
被災に次ぐ被災を受ける悲しみと辛さ
行き場のない怒りと痛みが押し寄せてきます
気候変動/気候危機は
今年も、来年も、またその翌年も
勢いを増して私たちに問いかけてくるでしょう
種を、生物を、命を
このまま失い続けてよいのか
このまま滅びさせてよいのか
その大きな問いに、
人は孤独で立ち向かうことはできません。
Slow Food には、その仲間がいます。
食をまんなかに、楽しく、美味しく、深く、繋がり合う友が。
Slow Foodには、笑顔があります。
毎日の食卓は、そのまま地球の未来。

80年代にイタリアで生まれたSlow Foodの哲学は全世界に広まり、地域やジャンルを超えた多彩なネットワークが生まれています。わたしたちSlow Food Nipponは、今年で活動3年目。それぞれの地域でそれぞれの出来ること、小さくても今できることを続けてきました。
アイヌの食を世界に発信することで協働をしてきた、メノコモシモシ<アイヌ女性会議>のみなさんとの協働も3年目を迎え、この度は共にホストとしてアジア・環太平洋地域の先住民族たちをアイヌモシリの地に招くことができました。アイヌ女性たちの心からのおもてなしと美味しいごはんに、皆が癒され元気づけられました。

「先住民族テッラマードレ アジア・環太平洋inアイヌモシリ」の実現のために、様々な形でご尽力くださった方々、並びに、助成・協賛・協力いただいた、財団・企業・団体の皆様にも厚く御礼を申し上げます。
国際交流基金アジアセンター、IFAD 国際農業開発基金、クリスチャンセン財団、パワンカ財団、タマルパイス基金、三菱 UFJ 国際財団/札幌市サポートほっと基金
国分北海道株式会社、定山渓ビューホテル、 株式会社キタエンタープライズ、株式会社アスカジャパン、KYODAI Remittance
Peace Kitchen Hokkaido、北海道ムスリムインバウンド推進協議会、星澤クッキングスタジオ
各御担当の皆様にも大変お世話になりました。
また、Slow Food Nipponラーニングジャーニーのとして4か月ともに先住民族と気候変動についてを学び、会期中はカンファレンス・分科会・ワークショップの全運営を主体となって担ってくれた、高校生~30代のユースメンバーのみなさん。ボランティアスタッフとして通訳や様々な気配りをしてくださった方々。
本当にどうもありがとうございました。

母の手を少しずつ離れ、自分の足で世界を歩きはじめる3歳児のように、Slow Food Nipponは、2020年にイタリアで開催される「テッラマードレ」、2021年にふたたび日本での開催を願っている「先住民族テッラマードレ世界版」に向けて、たくさんの美味しくて大切なもの・人たちとの出会いを糧に進んでまいりたいと思います。ぜひどうぞこれからもご一緒に!
~かたつむりの歩みのように、ゆっくりと、たしかに~
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ご参加くださったみなさまからの、メッセージや感想などもお待ちしております!

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