Slow Food International Congress(スローフード世界大会)が開催されました

7月16,17日にSlow Food International Congress(スローフード世界大会)が開催されました。
世界大会とは、約4年に1度の頻度で開催される、スローフードの国際組織としての最高意思決定を行う会議で、団体の大方針の決定や、役員の選任などが行われます。今回の世界大会では
①会長の交代
②法人格の変更
という大きな変化が2つありました。
今回はコロナ禍の影響もあり、国際評議員50名のみを集め、通常よりも小規模の開催となりました。
しかし、できるだけ多くのメンバーの声を反映させるために、事前に各大陸や国、地域とのミーティングの場を設け、対話を重ねた上で臨むことが出来ました。また、ここから9月までの間、テッラマードレに向けても対話の場を作っていきます。
カルロ・ペトリーニの後任として新しく会長を務めるのは、ウガンダのエディ・ムキビ。スローフードが産声をあげた年に生まれた、36歳。農業者であり、農学者であり、社会起業家でもある彼は、スローフードの「アフリカ1万の菜園プロジェクト」に大きく貢献した人物で、2014年からは副会長も務めていました。
また、事務局長としてカルロ・ペトリーニと二人三脚で歩んできたパオロ・ディ・クローチェの後任を、マルタ・メッサが務めます。彼女はブラに生まれ育ち、現在はベルギーのブリュッセルに拠点を持ち、スローフード・ヨーロッパのディレクターとして、EU連合へのアドボカシー活動を精力的に行なっています。
新しい国際理事会のメンバーは、会長のエディ含め、専門性もスキルも世代も性別も地域も多様な8人が集まりした。私、Slow Food Nipponの代表 渡邉めぐみも、アジア地域の代弁者として、そして女性や若者、百姓の代弁者としても、国際理事会の一員になりました。
設立当初からずっと牽引してきたイタリア人のリーダーを引き継ぐのがウガンダの若者。
こんなに多様性のあるガバナンスチーム。
スローフードにとって、大きな大きな変化です。
カルロが最初から思い描いていた、世界一丸となった”うねり”をより一層大きくしていくための、必要な変化なのだと確信しています。
これからどんな旅が私たちを待ち受けているのかという期待と不安、
久しぶりに大好きな仲間たちと直接会うことができた高揚感、この先も多くのの多様な仲間と一緒に歩んでいくことが出来る多幸感、大役を担い全力を尽くしたいという使命感、急がなければ手遅れになってしまうという焦燥感・・・
いろんな感情がこみあげています。
9月にはテッラマードレが開催されます。まだパンデミックの混乱は終わっていませんが、今回よりも多くの仲間たちが世界中からトリノに集います。もっと沢山の仲間たちに会えるのを楽しみに、日本でのアクションを積み重ねていきましょう。
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