Slow Food Nipponの新体制が発足しました。

2019/6/24

2019年4月より、Slow Food Nipponの新理事会が発足し、新体制が始まりました。

今後、Slow Food Nipponは、
・食の生物多様性を保護し、失われつつある食を保護する … 味の箱船/プレシディオ
・フードロス問題の啓発、削減 … スローフードユースネットワークと協働したDisco Soupなどのイベントやプロジェクト
・地域に眠る価値ある食を求めて足を運ぶ人が増えるような働きかけ … Airbnbなどと連携したSlow Food Travel
・「食」を軸として活動している、活動したい人の情報リソースとなるようなメディアづくり … Slow Food Journal
・日本の先住民族の食を通したエンパワメント … 先住民族テッラマードレ”Indigenous Terra Madre”

などに取り組んでいきます。

 

新理事会プロフィール

渡邉 めぐみ 代表理事
1991年神奈川県出身。早稲田大学在学時よりスローフードに関わり、若者の仲間を中心にSlow Food Youth Network Tokyoを立ち上げる。2015年イタリアに渡り、スローフード協会が設立した食科学大学University of Gastronomic Sciecesにて修士号を取得。国内外のレストランやアグリツーリズモに勤務経験があり、調理、農業、レストラン経営の知識を学ぶ。3ヶ国語(英・伊・韓)の翻訳等も行う。
2016年に帰国後、スローフード日本の立ち上げから活発化の中心的役割を担い、2019年4月から代表理事となる。有機農家の嫁、一児の母でもある。

 

川越一磨  副代表理事
1991年東京生まれ。2014年9月慶應義塾大学総合政策学部卒業。和食料理店での料理人修行、大手飲食企業で店舗運営の経験を経て、2015年7月山梨県富士吉田市に移住し、レストランの立ち上げなどを行う。同年12月に株式会社コークッキングを創業。料理を通じたチームビルディングワークショップ等を、主に法人向けに展開。
2016年5月よりスローフードの活動に参画し、Slow Food Youth Network Tokyo代表を経て、2019年4月には一般社団法人日本スローフード協会副代表理事就任。現在は食の未来を切り開くべく、フードシェアリングサービス「TABETE」の事業化に取り組む。

 

伊江玲美
1976年東京出身。1991年宮澤内閣で北海道開発庁長官兼沖縄開発庁長官として入閣した元参議院故伊江朝雄を祖父に持つ。2007年に三年間のスタンフォード大学 US Asia Management Center の来客研究員を終え、沖縄にて持続可能な開発とコミュニティ・エンパワメント・デザインを行うコンサルティング会社を起業。行政や企業を中心にコンサルティングを国内外にて行う。2012年にブータン王国のGNH Center の日本大使に前首相から任命される。2015年にイタリア食科学大学University of Gastronomic Scienceにて修士号を取得。帰国後、Slow Food 国際本部アジア局 日本ディレクターに就任。地方自治体、企業、教育機関等と共に日本の食文化の発信だけでなく、食の叡智、古来からの農業、漁業の継承を次世代の担い手と共に持続可能な地球との歩みを考えていく運動を展開中。

 

高安和夫
1965年千葉県生まれ。99年農業生産法人(有)アグリクリエイト入社。03年同社取締役東京支社長。06年3月銀座ミツバチプロジェクトを田中淳夫氏と立ち上げ、都市養蜂の先駆者となる。以降、ミツバチの飼育を通した持続可能な社会の実現のため、多岐にわたるプロジェクトに取り組む。一般社団法人トウヨウミツバチ協会 代表理事、NPO法人銀座ミツバチプロジェクト 理事・最高顧問、秋山産業株式会社 社長室長・特販事業部長。

 

伊作太一
1992年生まれ、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。2015年、大学院在籍中に株式会社コークッキングを起業。人々の創造性とコミュニティの多様性を促進する、未来の料理の場の開発・研究をしている。コミュニティの対話と発想を活性化する手法「パターン・ランゲージ」のスペシャリストとして、キッチンや料理の可能性を拡げるしくみ・ツールの制作を日々行なっている。2015年スローフード運動に参加。フードロス問題の啓発イベント「ディスコスープ」の企画運営や、日本のユース支部の取りまとめなどを行う。2017年からはフードロス問題に挑むフードシェアリングサービス「TABETE」の立ち上げに従事、ブランディングなどを担当。事業を通して、対立構造や疲弊感を生まない、多様性と持続可能性のあるムーブメントづくりに挑戦している。株式会社コークッキング取締役、慶應義塾大学SFC研究所上席所員。

 

阿部 有美
北海道生まれ。地方新聞社社主の二女として生まれ、バスケットボール・スピードスケート・トライアスロンなどスポーツに汗を流す子供時代を北海道で過ごす。大学卒業後、数年に渡る海外渡航経験をいかし旅行業コンサルティング事業に携わる。2000 年、結婚。年の差 30 歳以上の夫に嫁ぎ現在に至る。結婚を機に株式会社紅彦の代表取締役に就任。2010 年、仙台ミツバチプロジェクトを設立し理事に就任。2011 年 2 月、Slow Food Sendai を設立し代表に就任。2011 年 5 月、東日本大震災直後に(株)復興屋台村を設立し、同年 11 月 26 日被災地気仙沼に於いて「復興屋台村・気仙沼横丁」をオープンした。2017 年 3 月に嵩上げ復旧工事に伴う閉村まで(一社)復興屋台村の理事として気仙沼に関わる。

 

鎌田 陽司
1963年東京生まれ。東京大学農業経済学科卒。サセックス大学開発と社会変容の人類学修士。KJ法の研究と普及のあと、ネパールで風と土の地元学の実践による山村活性化や、住民のニーズに基づく森づくり(植樹100万本を達成)、若者向けの新たな平和教育の開発と人材育成、チベット伝統医療の復興などの社会的事業を立ち上げた。日本では、『懐かしい未来 ラダックから学ぶ』の本や映像の日本語版を制作し、地域内循環を再構築するローカリゼーションを提唱。国連認定プログラムであるエコビレッジ・デザイン・エデュケーションの第1期と第2期を主宰。2012年からは三重県伊賀の山里の古民家で、つるべ式の井戸で水を汲み、薪を使って暖を取り調理を行う暮らしの実践を続けている。

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