対馬赤米

2013/1/4

アルカ認定日 2013年1月4日
生産地 長崎県対馬市厳原町豆酘
生産者 豆酘赤米保存会:代表 主藤公敏
支援団体:あいかの会代表 渡邉貞子
生産量 毎年玄米で200kg前後
生産時期 10月上旬
主な調理方法 神様へのお供え、餅
問合せ先 長崎県対馬振興局 農林水産部
(所属CV名:スローフード長崎 )

食材の特徴

草丈が高い(約130cm)ことから成熟期が近くなり籾に玄米が充実してくると、どうしても倒伏しやすいため、数株結んだり、竹で支えを作るなどの手間を必要としている。出穂期から1週間ほどぼう色が赤色で、その後赤褐色になる。玄米の表面は赤く腹白粒が多い。精米すると一般の品種と同じく白くなる。今日の白米と比べるとアミロースやタンパク質が多く、通常のお米のようにご飯に炊くとパサパサしすぎているが、チャーハンやリゾットなどには向いている。

歴史的、食文化的位置づけ

赤米は、江戸時代までは神事のみならず、病虫害に強く、排水不良の水田などにも強いことから、一般にも食されていた。明治時代に入り、お米において、白米至上主義的な傾向が強くなり、赤米などの有色米が混入すると米の検査等級が下がってしまうため、栽培は急速に排除・駆除の対象となっていったが、厳原町豆酘では、千数百年前から神事として栽培され続けられている。種籾を神様として俵に入れ担当農家の座敷天井に祭り大切に保存され頭受け農家では年間を通じて食用に利用してきた。赤米は諸説あるものの朝鮮半島から対馬の豆酘に伝わり、弥生時代から栽培されていたものと考えられている。品種改良など一切行われておらず原生種に近いものとされる。年間十数回の神事を含め国選抜無形民俗文化財に指定されている。

生産を取り巻く状況

神事としての栽培に取り組む生産者は過去15名程度存在したが、時代の流れとともに人数が減り続け、現在1名が生産を守っている。年間の神事は12回程度を数えその神事を執り行う人件費や行事のため50万円程度の出費は必要であるが1人で負担し続けることが困難となり始めたことから、近年、長崎県の支援により、赤米を使った商品開発を支援団体と協力し穂藁加工品の販売、清酒醸造、赤米を粉にしたケーキなどの試作を行っている。

関連記事