いま世界中の科学者や政治家たちは、生態系の危機を防ぐ持続可能な農業方法を探しており、また近年になり、生態系のバランスを重視しながら昔から持続可能な生活をしてきた先住民族の叡智に関心を向けています。
スローフードは、「先住民族テッラマードレ」というネットワークを形成し、国際ギャザリングを開催して、世界の先住民族が連携し、自然環境を守り、持続可能な生活を支える先住民族の伝統農法、技術、叡智を広く紹介することを目的としています。
「先住民族テッラマードレ」は2011年にスウェーデンのヨックモックで初開催され、2015年にインドのシーロンでも開催されました。
日本国内では、アイヌ民族と琉球民族と協働を続けています。 人権問題や差別問題から入るのではなく、食をきっかけとして先住民族を語ることで、ポジティブな変化をもたらすことができると私たちは考えています。
2019年、北海道札幌市で、アイヌ女性会議メノコモシモシ「先住民族テッラマードレ アジア・環太平洋 in アイヌモシリ」を開催し27カ国から200名の食セクターに関わる先住民族が集結しました。2021年には、世界版の「先住民族テッラマードレ」を日本で開催することを目指しています。