UNISG生二人のインターンシップ@石川 No.12

最終日の20日は輪島へ輪島塗の工房を見学に行きました。
輪島塗は木地作り・下地塗り・中塗り・仕上げ塗り・蒔絵の5つの工程が主ですが、全部で23工程あると言われており、その手数は124とも言われています。輪島塗の特徴は何と言っても、寒冷紗の布と地の粉と呼ばれる珪藻土を漆と一緒に塗るところです。珪藻土はその昔石川県輪島が海に沈んでいた頃に珪藻が堆積し、それが隆起したことで取れるものだそうです。漆の木、珪藻土、杉やアスナロなどの木材、漆が塗っている最中に乾かない湿度、これらの環境が揃っている輪島ならではの工芸です。
まずは木地づくりを見学に輪島キリモトへ。一つ一つの作品に対して治具を制作していました。また、スプーンや器のカーブを表現するためにたくさんのかんなを使用していました。
次は蒔絵を見学しました。透明の漆を塗り、そこに金粉や銀粉を落とし、その粒子の大きさや間隔によって絵に奥行きを出していきます。また、直接金銀を漆に混ぜて筆で描く方法も見せてもらいました。
最後は下地塗り、中塗り、仕上げ塗りの工程を見学に行きました。下地塗りで寒冷紗を器のふちにつけ、漆を塗り、砥石や墨で削るを繰り返します。漆を塗って乾かす際には風呂と呼ばれる特殊な棚に入れ、湿気高く保つことでじっくりと乾かしていくそうです。
石川県の工程も今日で終わりです。
3週間更新を見ていただきありがとうございます。
21日の朝にPaoloとLukeと金沢駅でお別れをしました。彼らは10月の末に東京を発ち、イタリアへ戻るそうです。
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