リュウキュウガネブ

2021/5/17

 

 

登録日 2021年5月10日
生産地 海沿いや山地に自生している
生産時期 早くて8月後半から収穫できる
主な調理方法 生食には向いておらず、ジャムやワインとして親しまれている。
食材の特徴

東アジア(ヨーロッパ種)に属するうちの一種と学術的に証明された、琉球独自の野生ブドウです。
東アジア郡種に属するエビヅルが変異した品種ではないかと言われています。
山葡萄の特徴を備え、酸味があり糖度が約16〜20あります。果皮は厚く種が多く小粒で、一房/約20g〜50g程度の大きさです。
強い紫外線や潮風などの沖縄の環境にも適していたことから、リュウキュウガネブという独自の品種が自生できたと考えられています。

歴史的、食文化的位置づけ

沖縄では、御供物にする食べものがどうしてもなかった場合など、山や海からリュウキュウガネブをとってきてお供えしていたと言われています。酸味が強いので生食には向いておらず、古代から自生していたものの、実用性が無かったと言われていました。土地開発が進み、山地が切り拓かれ、海沿いが埋め立てや海岸工事で自然が破壊されたことにより、自生しているリュウキュウガネブを発見するのも難しくなりました。

生産を取り巻く状況

リュウキュウガネブが自生できる環境が激減し、種が絶滅してしまう可能性を危惧し、4名の生産者が県内各地から自生しているものを見つけ、苗木を採取し、恩納村で栽培を始めました。
台風の影響もあり毎年収穫量が異なりますが、1番多くリュウキュウガネブが収穫された年は2015年で500kgを生産することができました。収穫された実100%でワイン「涙(なだ)」を生産販売していますが、本数に限りがあるので、直接生産者から購入します。(涙を扱う飲食店も数店舗のみあります。)

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